2006年01月18日

史上最悪の新聞広告

あけましておめでとうございます!
本年もよろしくお願いします!

1月も半ばになろうかというこの時期に、明けましておめでとうなんて、なに寝ぼけたこと言っているんだと言われそうだ。しかし、今年初めての投稿に際して、やはりこの言葉を言わない訳にはいかないだろう。そんんな気遣いをしなければいけないほどご無沙汰している証拠なのだが、とにかくこの年末年始は大雪&寒波の影響だろうか、例年に比べてとても忙しかった。そのため1日も休むことが出来ず、お正月らしいお正月行事はまったく出来ずじまい。商品とメールに格闘する毎日が続いた。その間、テレビでは連日のように大雪のニュースが流れてはいたが、どうせ滑りには行けないだろうと他人事のように、諦めにも似た気持ちで横目で見ていた。
そしてようやく先週の13日金曜日、無理矢理仕事を1日休み、新潟まで出かけパウダーを楽しんできた。ひっそりとした平日のゲレンデ。2006年の初滑りがパウダーコンディションで、しかもまる1日、思い通りに滑り倒すことができたことで、やっと正月が迎えられたような気がした。その翌日から標高の高いゲレンデでも雨が降るという、四月上旬並の気温となり、年末から降り続いた雪が溶けてしまったという。まだ1月なのだ、どうせまたすぐに雪は降るのだろうが、正月休みにみんなが味わった同じ雪を、同じように味わえたことが、休まずに働いてきた私には嬉しかった。
そしてここにきてようやく、仕事も落ち着きを取り戻しつつある。それでようやくここに書く時間を作ることができたという訳だ。

そんな仕事ばかりの近況であるが、前回のブログでも書いたように、年末には簡単な掃除と片づけをした。その際、本棚にあった古いスクラップブックを久々に開くことがあった。パラパラとめくっていくうちに、面白いものをみつけたので紹介しようと思う。それは6、7年前の1月4日発行の新春号の新聞に掲載された広告である。
新聞は中日新聞。東海地方では圧倒的な発行部数を誇る、プロ野球球団の中日ドラゴンズの親会社として有名な新聞社である。広告主は私。
当時、私は雑誌などの広告制作を事業の中心とした、デザイン事務所を営んでいた。だからと言って事業拡大を目論んで広告を出した訳ではない。仕事の大半は広告代理店からの制作依頼であり、いわば下請け会社と言っていい状態であった。そんな状況で
「これ新年のご挨拶って感じの広告スペースなんだけど、お宅にはそれなりの仕事量を回しているんだから、ここに広告出してもらえないかな?」と言われ、首を横に振る訳にはいかないだろう。その広告代理店にしても、"新年のご挨拶"という名を借りた、下請け団体加盟料みたいなものとして、新聞社からそのスペースを買わされているのである。加盟料を断れば、今後のおつきあいは無くなってしまう。それは私も一緒。結局そのツケは一番末端で、貧乏である下請けが払わされる。日本式のまったくバカバカしい商習慣である。
小さなデザイン事務所で、決して儲かっていた訳ではない。最初の画像のスペースで、確か6、7万円だったと記憶している。まだ対費用効果が期待できる広告スペースなら納得するのだが、考えてもみて欲しい。1月4日の、まだお正月気分まっただ中であろう日に「広告デザインは●●デザイン事務所へ」なんてマジメな小さな広告を出したところで、誰が「次はここに制作を依頼しよう!」なんて思うだろうか?それ以前に、そんな小さな広告なんて見る訳ない。実際、1997年にも同じ名刺広告を出したのだが、全くその効果はナシ。効果がないと分かっているものに対して、それだけの金額を払えるほどの余裕は無かった。
そこで思った。
「どうせドブに捨てる金だ。買ったスペースをどう使おうが俺の勝手だろう。私なりの自己表現と旧商習慣に対する反抗を形にしよう。それなら自分の中で決着がつけられるし、納得して金が払える」と。
それで実際に新聞に掲載されたのがこの広告である。
(クリックで拡大)
AD.jpg

この時期、こんなスペースに名刺広告を出すのはまったく無意味。こんなものを代理店は俺に売りつけるんじゃねぇ!! ということを、このやる気のない意味不明な広告で表現してみた。「ギェギュ」という言葉は意味不明の象徴であり、本当に意味はない。

翌年はスペースが半分に減ったものの、その反抗ぶりは度を増した。新聞に載せる広告としてはギリギリの線だろう。「大人気(おとなげ)ナシ!!」というコピーが、私の心情を物語っている。そこまでやるなんて大人げないと分かっていても、やらざるえないという感じだろうか。いま改めて見ても、まったくふざけた広告である。いまもって、これよりひどい広告を見たことがない。それでも、きっと誰も目に留めることもなく、何事もなかったように過ぎ去ってしまった広告だ。世間的には史上最悪の新聞広告かも知れないが、私の中では最悪だけれど最高なのだ。
(クリックで拡大)
AD2.jpg

この翌年の2000年は、とうとう新年の名刺広告の依頼は来なかった。それを境として、広告制作の依頼も減っていったように思う。しかし後悔はしていない。いわば転機だったのだろう。仕事が減ったことによって、新たに今の仕事を始めるきっかけとなったのだから。今も、そしてこれからも、そんな自分の中の青い部分は大事にしたいと思うし、そう簡単には変えられない部分である。それが私の横乗りスピリッツの源でもある。
posted by hide at 12:55| Comment(1) | TrackBack(3) | マイライフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あんた男だ
Posted by at 2011年10月03日 18:13
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公平な立場で
Excerpt: 世の中には様々なものがあります。それには優劣がついていていいもの悪いものがあります。今回はこんなものを評価してみました。
Weblog: 総合評価研究所
Tracked: 2006-01-18 13:09

皆集まって。
Excerpt: それで、よかったらメールしませんか♪歳、性別関係なし!!私とドンちゃんやりたい人いますか?いると信じたい(笑)彼氏じゃなくてもいい(;つД`)
Weblog: 思い出日記2006
Tracked: 2006-01-18 13:11

新着チェック
Excerpt: 西日本にも遊びにいくので関西や九州の人で卒業旅行で泊めてくれる人募集w20代??30代後半で、色んなことに興味を持っている優しい人がいいです(*゚∀゚)キスキスキス!!一応私の事を自己紹介しておきます..
Weblog: りょーさんからの投稿です。
Tracked: 2006-01-18 13:23
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