2014年09月07日

太陽は何処に?

VOLCOM-VOODOO.jpg
愛用の部屋履きBDST/花柄がVOLCOMらしくアレンジされている

8月に快晴だった日は、いったい何日あったのだろう?
お盆前にやってきた台風が過ぎてからというもの、ずっと曇りや雨の日が続いている。結局お盆期間は悪天候のまま。9月に入っても回復の気配はない。

アウトドアレジャーを楽しむ人が減り、以前のようにボードショーツが飛ぶように売れる時代ではない。それは承知している。それでも毎年9月中頃まではボードショーツやラッシュガードなど、海のレジャー関連のアイテムはそれなりに売れてゆくもだ。しかし今年に限ってはお盆前からピタリと動きが止まってしまい、全く動く気配がない。ビックリするほどに。それどころか、早くもスノーボード関連の商品が動き始める始末。人々のアンテナは早くも秋を感じ取っている。
この悪天候続きに夏をあきらめ、冬を意識した消費行動にシフトしてしまっているようだ。

今夏は事情により、サーフ関連の仕入れを例年より大幅に減らした。そのため致命傷は負わずに済んだが、例年より多くのボードショーツなどが売れ残っている。このままではマズイ。現在、夏物セール開催中である。
高価なボードショーツを部屋履きにするのはもったいないが、セール品なら気兼ねなく使えるだろう。横ノリストの夏の部屋着は、ボードショーツと相場が決まっている(ホントか?)。6年も7年も前のモデルでは、恥ずかしくてコンビニにも出かけられないだろう。この機会に、最新のモデルに買い換えてみるのはいかがだろう。下着のパンツと同様、洗い替えは何枚あっても邪魔にならない。また、選択肢の多い今の時期に、来年の夏用に買い置きしておくのも良いだろう。是非よろしく。

だが、かくいう私も今夏は海でのボードショーツ着用頻度は、それほど高くない。ウエットと両方持っては行くものの、肌寒さにショートスプリングで入るなんてパターンが多かった。湯船に浸かっているのではないかと錯覚するような感覚は、今年は一度も経験していない。この先残暑が厳しくなり、ボードショーツとタッパだけ持って行けばOK、なんて気軽なスタイルに早く戻って欲しいものだ。
太平洋高気圧の勢力が弱く、海水温が低めに推移するような状態が続けば、台風も少ないかも知れないな・・・

夏は夏らしく、冬は冬らしく、それが当店のような商売にとって、いや日本経済全体にとって一番の良薬なのだが。

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2014年06月20日

サメとお気に入りのタッパ

SHARK.jpg

先週の事だ。
波待ちしていると沖から巡視船とおぼしき船がやってきて、
「サメによる被害が起きているので十分気をつけるように」とマイクで注意を呼びかけ去っていった。
前日全くテレビを見ていなかったため、何の事だか分からずにそのまま波乗りを続け帰宅した。

自宅でPCを立ち上げ、YAHOOトップページのニュース項目に「愛知でサメの被害」というようなタイトルが目に付き、そこで何が起きたのかを理解した。

記事はココをクリック


その時私が入っていたポイントは、シャークアタックが起きたポイントとは数百メートルしか離れておらず、非常に近かったため警戒態勢が敷かれていたようだ。まぁ事前にその事を知っていたとしても、海に入らずに帰るなんて事はあり得ない話なのだが。
あの辺りでは私も1度サメを見た事がある。背びれがユラユラと揺れながらこちらに近づいてきて焦ったが、幸い非常に小型だった。じっと動かずにいたらそのまま通り過ぎて何処かへ去ってしまった。それも6、7年前の話で、通っている回数からしたら遭遇する割合はそう高いものではない。それが人を襲うような大型のものとなると、さらに確率は低くなるだろう。

日本の海岸でサーフィン中、サメに襲われる確率は、山菜採りやキノコ狩りでクマに襲われるより確率は低いのではないか?と思っている。これにマムシに噛まれる被害を加えると、山の方がずっと危険なような気がする。昔なら、これにオオカミの危険性も加わったのだろうが、ニホンオオカミは人の活動により絶滅してしまったという。
元々海に生息する生き物ではない人間を、サメは意図して狙ったりしない。ウミガメやアザラシなどと見間違えて、本能的に噛みついてしまうようである。そう、人間はあくまで本来そこにいるはずのないビジターであり、海は海洋生物のテリトリー。ならば彼らのルールに従うのが道理。そうなりたくはないが、食われたとしても文句は言えない。襲われた事がないから言えるキレイ事と分かっているが、共にこの地球に生きる生命として、共存共栄するというのはそういう事なんだろう。サメに限らず、人に不利益を与えるものは排除するという考え方は、あまりにも前時代的過ぎる。
波乗りが好きで海に入らずにはいられない私達にでき事は、できるだけ被害を最小限にとどめる事だけ。
この被害者の男性は、3mm厚のウエットスーツを着用していたため、腕の肉を食いちぎられる事を免れたという。この時期、3mmのウエットを着るのは迷うところだろうが、この男性はその選択が腕を失うかどうかの大きな分かれ目になったようだ。改めて肌を保護する事の重要性を再確認させられた気がする。
これからの時期、軽装で海に入る季節になる。多少窮屈でもタッパなどなるべく肌を保護するものを身につけるようにする事は、怪我から身を守るという点においても有意義なもの。アウトドアスポーツは危険と隣り合わせだと言う事をお忘れ無く。

さてタッパの話が出たついでにこの話題。
最近フロントZIPのタッパが売れている。ボードショーツを含めレトロスタイルが人気を集めている事が、その理由だと考えられる。しかし単に流行だからというだけでなく、その使い勝手の良さに惚れ込んでいる人達が多い事も大きな理由だと思う。とにかく脱着が超楽チンなのだ。
身体にピタピタで小さめのタッパを脱ぐのは本当に大変な作業。バンザイしたまま途中で脱げなくなり、見知らぬ誰かに「脱がして下さい」と何度お願いしようと思った事か。特にスキン地のタッパの場合、もがき苦しんでいるうちに、爪でスキンを破いてしまう事も。それが最近はフロントZIPを使用しているため、そういった苦しみとは全く無縁。ものの4秒で脱ぐ事が可能なのだから。

画像は現在私の使用しているタッパ。VOLCOM-WETJKT.jpgよく覚えていないが、6年ほど前のモデルである。VOLCOMとしては初のフロントZIPモデルで、発売されたその年に1年間使用し、その後お蔵入りになっていたものを2年程前からまた使っている。その気になればニューモデルが使えるのだが、このフロント右側のみのボーダープリントが気に入っていて、手放せない。今夏はこのhurley BLOCK PARTY HEATHER 16インチ丈と組み合わせようと決めている。16インチ丈は絶対アリだ。こんなスッキリしたスタイルが今っぽいかも?
実はコレ、VOLCOMがフロントZIPを作り慣れていなかったためか、見かけは良いが機能性はすこぶる悪い。通常フロントZIPにはZIP部分が肌に当たらないよう、内側にジャージのフラップがついているものなのだが、これにはついていない。仕方なく古いウエットスーツを解体し、自作でフロントフラップを縫い付けた。またボードショーツのヒモを通すループもついていなかったため、それも自力装着。という訳で、手をかけた事で愛着は増したのである。しかし、あと1シーズンが限界かな・・・


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2013年06月18日

Placeboを使ってみた

ORCA.jpg

Placeboと一口に言ってもモデルによりその特性は様々だと思うが、今回はLAYZ ORCA 5'8"に乗ってみた。メイヘムシェイプに乗るのは昔所有していたSD2以来だ。

毎年1本のペースで、新しいサーフボードを注文しているだろうか。今年は4月にLAYZ ORCAを予約。今年5月から発売のニューモデルという事もあり、ほんの少し待ったものの、5月初旬に無事手元に届いた。
昨年はJOISTIKのS-CORE SENBEY5'6、その前年はSELのEPS DOUBLE HD-X5'4と立て続けにポリエステルではなく、ハイテク系次世代サーフボードを購入している事になる。好んでそういった板を選んでいる訳ではなく、たまたまそうなっただけ。今回のLAYZ ORCAにしてもそうだった。

超小波用の楽ちんサーフボードを探していたところ、LOSTの日本限定モデルのORCA(ポリエステル)というモデルを知った。激混みの夏の湘南で、ロングに負けず波を取る事に的を絞って開発したという、ボリュームたっぷりのショートボードだ。最大の特徴はボトムが船底のようなU形になっている事により、板が傾けやすく、ボキシーなレールでも入れやすくなっている点。浮力があってただ楽チンなだけでなく、激幅広でもレールワークができ、カービングターンやスラッシュターンはもとより、リップも狙えるようにしてあるという。通常は板のアウトラインを丸くする事で回転性を上げるのだが、このボトム形状によりテイクオフ性能の高いストレートなアウトラインを持ちながら、ターン性能も保持する事を可能としているのだ。
このORCAの購入を検討していたのだが、そのテイクオフ性能に加えさらに、通常のショートボード並の動きの良さを実現させた、Placeboバージョンが登場すると輸入代理店の方に勧められ、いろいろ説明を聞いているうちに購入を決意してしまった訳だ。動きを良くするため、レールや幅や厚みはORCAからはシェイプアップされ、名もLAYZ ORCAと改めての登場となった。Placeboは非常に軽量であるため、ポリに比べ動きが非常に軽くなったという。

PlaceboはLOSTのメイヘムがマスターボードをシェイプしているにも係わらず、初めてサーフボードを買った人が使用しているイメージが強い。横乗り系量販店で店員さんに勧められ、訳も分からず買ってしまった、みたいな。まだサーフボードという物に対し、固定観念が固まる前だからこそ買える品物とでも言おうか。板は10万円以上する高価な買い物であるのにも係わらず、すぐに凹むし、黄ばむ。凹みにくく黄ばまないというPlaceboの特徴は、サーフボードは消耗品と割り切れない初心者にとって、例えプラスチッキーな外観であっても、とても魅力的に感じることであろう。また、例えすぐサーフィンをやめてしまったとしても、フットマークの少ない板はリセールの価値が高い。
私はPlaceboであろうと何であろうと、乗って楽しければそれが最高だと思う。海は厳しい場所、実用本位で。床の間に飾っておきたくなるような板は、精神衛生上良くない。それに、変に上手そうと思われるより「プレセボかぁ、初心者だな」と思われていた方が何かと気が楽でもある。
実際にボードが手元に届いてみると、これがまた実に軽そうである。実際重量は驚くほど軽量であるが、これは重さの話ではなく、見た目や質感においてである。言い方を変えれば、木地に漆塗りのお椀と、漆塗りに見せかけて作られたプラスチックのお椀の違い、だろうか。

その見た目てきな原因は通常のEPSボードのように、EPSフォームをクロス巻きしエポキシ樹脂でグラッシングする製法ではなく、EPSフォームをPVCシートで覆いUVカット塗装をして仕上げている点にある。このPVCシートがプラスティッキーに見える要因だろう。PVCと言えば聞こえは良いが、要するに塩ビの事である。
ホワイトで塗装しているのは、見た目に格好良く飾るより、補修などの便宜を考えての事だと思う。この塗装は日焼けしないため、ステッカーを長期貼っていても剥がした跡が残らないというのは嬉しい。ただ、まっ白過ぎて逆に目立つのは困ったものだ(個人的にはつや消し塗装が好み)。また、ポリ板よりも強度が高いというのも事実で、4、5回使用してみたがフットマークはつかず、新品のような状態を保っている。使い込んでいけば、それなりの使用感は出てくるだろうが。

ORCA2.jpg

では実際の使用感はどうだろうか。
この板が活躍するのはスネ〜腰程度のパワーのない波。真夏のタルい波にはうってつけである。肩〜頭程度の波でも入ってみたが、サイズが上がっても乗れない事はない。だが面が悪かったため板のボリュームに抑えが効かず、扱いきれなかった。またドルフィンもどっこらしょって感じで、素早く深く連発で沈めるとなると、ちょっとしんどい。しかも持ちどころが悪いと、独特のツルツルした表面に手が滑る。まぁ慣れの問題だが、やはりこれは胸程度までと考えた方が無難か。

ロングと同じ位置からテクオフできる、というのは明らかな誇張表現である。浮力も長さも全く違うのだから、そりゃ無理というもの(私のは一番短いやつで5'8"だが一番長いものならまた違うかも)しかし通常のショートボードが相手なら、3〜4メールは先で待てるだろう。そしてテイクオフが早く安定しているため、次の動作に余裕が持て、それがライディング全体に良い影響を与えてくれる気がする。
動きは、このボリュームにしてはかなり軽いのではないだろうか。全体のボリュームの割に、レールの厚みを押さえてあるせいもあるだろう。テイクオフ重視でアウトラインが比較的真っ直ぐなので、ちょこまかしたクイックな切り返しはそれほど得意ではないものの、しっかり体重を乗せて普段より意識的に板を動かせば、ちやんと応えてくれる。当てることだって普通にできるし、リップで後ろ足に体重をかけてやれば、板はクイッと回る。パフォーマンス系の鋭く軽い動きには全くかなうべくもないが、テイクオフ性能を考えればこれはこれでアリだと思う。また、パフォーマンス系が失速してしまうような場所でも、アップスンで何とか走っていけてしまうのも、この板の優位な点だろう。ベタベタな波でもよく走るのが、本当に印象的である。

乗れる数は少なくても、小波ながらもパフォーマンスボードで躍動感のあるライディングを楽しむのもサーフィン。浮力のある板で1本でも多く波に乗り、波乗り自体を楽しむのもサーフィン。どちらがいいか、なんて答えはない。その中間にあって、相反する要素を上手く調和させたのがこのLAYZ ORCAなのかな、と思える。
ただ人間というのは欲張りなもので、本数を乗れば乗るほどもう少し鋭く動けば最高なのになぁ・・と思ったりする。Placeboだからこその軽い動きなのだが、もうちょっとだけ薄くシェイプして欲しい、とオーダーできないのもPlaceboだからこそなのである。

貴方がもし初心者であるなら、ファンボード的な高浮力がテイクオフをアシストしてくれるポリのORCAがいい。でもショートボード的な動きの楽しさを知っている人であるなら、PlaceboのLAYZ ORCA、というのが私の感想だ。
20代や30代前半の人達が乗るようなコンセプトの板ではない。もう少しこの外観を、渋く粋なものに変える事ができたなら(FIREWIREのウッドデッキのような)、このモデルはパドル力の落ちた中級〜の年配ショートボーダーの方々に、うってつけだと思うのだが・・それでもPlaceboはナシ?だろうなぁ・・

私は、超小波用は当分これで。タルい超小波でただ乗れるだけでなく、遊べるという条件をクリアする数少ない板だと感じるので。それに、長く使っても黄ばまないし(笑)

■後日談■10月25日
このページは日にちが経過しても非常にアクセスが多い。それだけ関心が高いという事だろうか。なので簡単に後日談を。
この板は自分の中では、今年最大のヒット。非常に楽しい思いをし、心から買って良かったと思った。結局秋の台風シーズンに入るまで、夏の間は胸くらいまでなら、ほとんどこればかり使用していただろうか。小波用で1番のお気に入りとまでは言えないが、現在は2番手につけている(1番はSELのBigHip5'4)。
ドライブ感はあまり感じないものの、タルい波でもグイッと踏み込んでターンしてリップに当て、そしてベタベタのインまでアップスンでロングライド。他のサーファーが苦労している波質で、楽しく遊べるのは快感である。浮力があるため普段より若干広めにスタンスを取り、体重で押さ込むように乗ると調子が良かった気がする。
試行の結果、トライよりもクワッドセッティングが好み。欲を言えば、58kgの私には1番短いモデルでも若干浮力が多いため、もうワンサイズ短いものがあればと思った。だがその分、テイクオフは楽になる事を考えれば、これはこれでOKかな。
外観の変化としては数カ所、光にかざすと分かる程度の凹みができていた。ボトムにも身体に当たったと思われる凹みができていた。だが使用回数から言えば上出来。しなる割に強度は高い。しかし、塗装は相変わらず恥ずかしいほどに真っ白のままである。


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2013年06月04日

SURFWAXあれこれ

FUWAX.jpg

先週、サーフィンでアゴを8針縫う怪我をした。
自分の板で強打して裂けただけの事で、怪我自体は大した事はない。身体はウエットで保護していても、顔はどうしようもないものだ。まだボードの先端が喉に突き刺さるとか、目に突き刺さるとか、そういう悲惨な事故でなかっただけラッキーだったと思う。お気に入りの板がクラッシュしてしまったことは痛かったが・・
ただ、こういったスポーツに怪我はつきもの。万が一に備え、自身の怪我(今回の治療費は全て傷害保険で支払われる)、入院の保険だけでなく、サーフィンやスノーボードで他人に怪我(死亡)をさせた時の補償保険にも、必ず入っておく事をオススメする。思い切り楽しむためにも、それは大切な事である。本人が思っている以上に、横ノリスポーツは危険と隣り合わせなのだから。

さて、今年に入ってから、巷で話題のFU WAX(フーワックス)を使ってみている。
サーフボード用の滑り止めワックスである。ケリー・スレーターが使用しているというだけでも十分注目に値するのだが、次世代のスーバースターとの呼び声の高い、ジョンジョン・フローレンスまでもが愛用者だという。しかしこのFU WAX、そんなプロサーファー達がこぞって使用しているから注目度が高いのか?と言えば、多分それは二の次で、注目されているのはその値段なんだろうと思う。何せこれまで普通に売られているWAXの、約2倍強の値段なのである。定価は945円。SEX WAXやSTICKY BUMPSならば、確実に2個は買えるだろう。高いと言っても千円で買えるのだから、これまでの2倍の値段のワックスの性能やいかに?と、試しに買ってみる人が多い事は想像に難くない。
「この値段なら相当凄いに違いない! 」と。
手作りであるという事と、独特な粘着質特性を実現させるための特殊な製法が、ハイコストの要因となっているようだ。そしてこのWAXはブラジルで生産され、全世界に送り届けられている。
使用法は堅めのワックスでベースをしっかり作った上で、FU WAXを薄く塗るだけ。通常のトップコートWAXの半分程度の量でしっかりとグリップする。これまでのWAXがベタッとした感じだとすれば、このWAXはネチャっとした感触だろうか。この独特の粘着質特性が、吸い付くようなグリップ力の源となり、エアーでの板の追従性を高めてくれる。ジョンジョンなどエアーの得意なライダーはもとより、WCTプロ達に好まれている理由はそのあたりにあるのだろう。

これまでのワックスの値段に慣れている者にとっては、ちと高過ぎやしないか?と思ってしまうが、スキーやスノーボードのワックスでは、フッ素入りのものは同じくらいの大きさで3千円以上する。スタートダッシュ用のパウダーなどもかなり高価だ。滑れば何でも良いという人にとって3千円は高価だが、1分1秒を争うような競技に身を置く人にとっては、払った対価に見合う滑走性能が得られるのであれば、千円、二千円の価格の違いはさしたる問題ではないだろう。
FU WAXもそれと同じで、競技レベルのサーファーにとっては通常の2倍の価格であろうがなかろうが、そう大した事ではないのだろうと思う。2倍と言っても350円の違いでしかないのだ。
では週に1、2度程度の草サーファーである自分の場合はどうだろう。
ベースワックスにはこだわりがある。だが使用感とかの、腕前的な見地からのこだわりではない。板は車内に積みっぱなし派であるため、なるべく硬いベースワックスでないと車内の熱に負けてしまうという残念な理由。ここ4,5年はずっとMAGMAというメーカーのベースを使用している。売っている店が少ないため、結構な数を買い置きしていたりする。
だがトップコートに関してはあまりこだわりが無く、いつもポイント近くのコンビニでSTICKY BUMPSを買っている。消耗品はどこででも売っている物が便利でいい。トップコートまでこだわってしまうと、家に忘れたとか、無くなっちゃった、といういざという時に困る。そんな訳で、今回は興味本位で1度買ってはみたものの、きっと次からはいつものヤツを買うだろう。
テイクオフが速くなるとかパドルの進みが速くなるとか、そういう類のWAXならこの程度の値段や入手の手間は、全く惜しくはないのだ。そう、それはもっと低レベルな人間に対するアシストであり、エアーなどハイレベルな技のベースとなる僅かなグリップ力の差は、私にはあまり関係がない。確かにFU WAXの良さは分からなくはない。薄く塗るだけでOKで、それなりのグリップ力はある。だが残念なのは私の腕前なのだ。そういう決着で。
そんな話をしてしまうと、スポーツカーなどの存在理由も無なってしまう。FU WAXが優れた物である事に間違いはない。上級者の方でなくても、今使っているワックスに少なからず不満を抱いている方なら(ここ重要)、試してみる価値は十分あると思う。是非お試しを。

さてワックスつながりで別の話題に。
「新しいボードショーツを買ったんで、昨年までのものは部屋履きにしたいけど前もお尻もワックスがベッタリで・・」とお悩みの方もいるのでは?
そんな時は、お湯を使ってみると良い。そう、熱で溶かしてしまえばいいのだ。熱湯は生地を傷めるため、60度程度の熱いお湯に洗濯洗剤を溶かし、しばらく浸け置きしておけばワックスは溶け出す。そして浸け置きしたお湯は捨て、新たなお湯でもみ洗い洗濯すればOK。普通のポリエステルや、コットン素材のものなら大丈夫だ。スパンデックス入りの伸びるボードショーツも試してみたが、今のところ問題は発生していない。もしやるのであれば、これはあくまで自己責任で。
しかし、この方法は絶対にウエットスーツ類に応用しない事。ネオプレーン自体もそんなに熱には強くないが、ウエットスーツは縫い目などをシーリングするため接着剤などが使用されている。これが熱により剥離する恐れがあるため、ウエットスーツは常温水で洗うのが基本。絶対にお湯では洗わないで欲しい。


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2013年05月23日

ビーサンあれこれ

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今年はHurley Phantom Sandalを新たに下ろしてみた。色はNeon Yellow。

この時期になると足元に新たなビーサン、が恒例行事のようになっている。革靴を履いて通勤するような生活を送っていないため、夏の間はほぼビーサンである。ましてや頻繁に海に行く生活のため、砂まみれになっても平気なビーサンは必要不可欠なアイテムだ。にもかかわらず、ソールはEVAのような柔らかくすり減りやすい素材であるため、2シーズンも使うとお役ご免となる。

これまでのビーサン歴を振り返ると、EVA素材のものがほとんどである。いやいや、エヴァではない。EVAはEthylence-Vinyl-Acetate(エチレン酢酸ビニール共重合樹脂)の略。まぁ普通の人が想像する安いビーサンは大体それで、バスマットなどと同じ素材だ。
最近まではhurleyのEVA素材のソールに、RVCAの鼻緒をつけたものを使用していた。かかとの部分に穴が開いてしまったため、買い換えとなった。鼻緒の付け替えはhurley本来のものがブカブカだっため、それ以前に履いていたRVCAのサンダルのものを移植していたのだ。RVCAも同様にEVA素材のビーサンであったが、日本ではほとんどみかけないため、結構気に入って使っていた。
EVA素材のビーサンは履き心地はそれなりであるが、鼻緒が靴擦れしたりフィットが悪い場合、交換できるのが便利な点。しかし何より、汚したり手荒に扱ったりしても気にならない、お手頃な価格であるというのが愛用の一番の理由だろうか。

Hurley Phantom Sandalは今年から新しくラインナップされた、NIKE製造のハイテクビーサンである。Phantomの名を冠しているだけの事はあり、はっきり言って高い。日本で普通に買うと7千円弱。私ならきっと、たかがビーサンにその値段は払わないだろう。
昔、クロックスが出始めた頃、それを履いてサーフィンに通っていた。その日もいつものように浜の入り口で脱ぎ海に入ったのだが、帰ろうかと戻ってみると、私のサンダルはどこにもなかった。まだ珍しい頃で、履き間違える事など考えられない。明らかに盗まれたのだ。仕方なく裸足で帰ったのだが、帰り道、コンビニや飲食店に寄った時には未開の原住民のように、裸足でペタペタと入っていくのがとても恥ずかしかった事を覚えている。

今回も高価なビーサンである、その危険性はゼロとは言い難い。かと言って海には履いて行かないなんて、本末転倒な事は避けたい。と言っても私の場合、ウエットやボードショーツと同じく、仕入価格で購入しているため、日本で普通に買うより随分こなれた値段なのだが。
で、肝心の履き心地だが、これを履くとHurleyはNIKEのグループカンパニーである事を実感せずにはいられない。やはりNIKEが作っているだけの事はある。EVA素材のビーサンとはワンランクもツーランクも上の自然な履き心地で、かかとを地面に下ろした時のクッション性がハンパ無く、そしてしなやか。また、鼻緒に仕込まれたクッションも足の甲を包むように優しい。
一番の違いを感じたのは、雨の日へっぴり腰でいた自宅マンションのタイル張りアプローチで、全く滑らなくなった事。これまでは濡れたコンビニの床なども、超危険地帯であった。それを考えるとこの投資は安いものなのだろうか?

とは言え、量販店でad××asやpu×aと書かれた同程度の機能を備えたサンダルは、その半値ほどで手に入るだろう。それらを受け入れて履く事は私には無理だが、Hurleyというブランドにこだわらなければ機能性の高いサンダルも、さほど高くはないという事。皆さんはどうだろう? Hurley Phantom Sandalに触手は動くだろうか? この価格ではきっと無理だろうと考え、商売用には仕入れなかったが、欲しいという人が多いようなら来年は考えてみようと思う。うちの店で売るとしたら、多分5,600円くらいだろうか?

暴走モード付だけど、シンクロ率100%のEVAサンダルで十分だよ。かな?


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2012年08月10日

S-COREを使ってみた

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今さらという感じもするが、このところS-COREの板をメインに使用している。
S-COREというのは、サロモンが開発した超軽量サーフボードブランクスの名称。サーフ業界では馴染みの薄いサロモンが、何故サーフボードの開発を?と疑問を覚えたりするが、S-COREは「レッドサークル」と呼ばれる世界各国屈指のシェイパーチーム(グレッグ・ウェーバー、エリック・アラカワ、サイモン・アンダーソンなど)との共同作業によって開発されたもの。実際の製品はライセンスを許諾されたサーフボードメーカーによって制作され、サーフボードにサロモンのブランドネームがつく訳ではない。

このサーフボードはブランクスの構造が独特だ。内部が空洞になっており、この空洞が高い浮力と従来のブランクスに比べ30%もの軽量化に貢献している。この空洞を支えるため、内部には太い3本のストリンガーが入っており、強度は通常ボードよりかなり高いにも係わらず、しなやかで柔軟な乗り味を実現している。
素材や構造などは違うが、中空という点はAVISOと共通する。だがAVISOとの決定的な違いは、それがシェイプ不可能なカーボン素材で形成されているのに対し、S-COREは従来のサーフボードのように、概ね完成した発砲スチロールフォームのブランクスを、最終段階でシェイパーが手で削って調整し、人間の手でグラッシングして仕上げている点。実際、板にはサンディング跡が残っているし、仕上がりも従来のPUの板と変わりはない。ただ外殻となるハイドロフォビック・ダンペニング・フォームが、水色であるという点を除いては。
このフォームの色には好き嫌いが分かれると思うが、カーボンクロスがレーシーな雰囲気を漂わせるAVISOよりも、随分サーフボードっぽい。またPLACEBOやサーフテックのような、プラスティッキーな外観よりはずっとスペシャルなように思う。

人間の手で仕上げるという手法がこの板の良い点でもあり、また弱点でもある。
シェイパー自らが最終仕上げを手がけ、微調整ができるという事は1本1本、全てが同じ仕上がりではないという事。言いかえれば、大量生産には向いていないという事だ。しかも、S-COREフオーム製造には特殊技術が必要になり、通常のPUやEPSフォームよりもコストと手間がかかる。そのコストと手間をはねのけるほどの絶対的で圧倒的なアドバンテージがこのS-COREにあるのか?と言われれば、YESとは言い難い。確かに通常ブランクスより軽く、強度も有るには違いないが、それだけのコストがかかるなら既製フオームを削った方が・・と考えるメーカーが大半であっても不思議ではない。それが今ひとつ普及しない理由だろう。
実際、私が今回オーダーしたJOISTIKは約16万円。円高の今時としては、結構なお値段だと思う。趣の異なる8万円の板を2本買うのとどちらが良いかと、つい考えてしまう。そして発注したのが昨年の12月で、手元に届いたのが今年6月。人気モデルである事も待たされた理由ではあるが、さすがに半年も経つと届く頃には、大枚を叩く勢いが無くなってしまう。

では実際どうなの?と気になるところだろう。そう、特に際だった感想はない。こういった書き方をすると誤解されそうだが、思ったより遙かに普通なのである。違和感がないと言った方が良いだろうか? 拍子抜けするほど、中空構造であるという事を意識する事なく乗れるのだ。特にフレックス感は自然で、従来のPUブランクスと遜色ないしなやかさと衝撃吸収性を持っている。それでいてEPSボードよりも浮力があるのだから、値段なりかどうかは分からないが、それなりに優れたシステムである事は疑いようもない。ある1点を除けば・・
昨日の事である、このS-COREで海に入っていて妙な挙動が起きた。テイクオフしようとするとノーズが沈んでしまい、波に乗り損ねるのだ。おかしいなと考えを巡らせ、そしてその原因とおぼしき事に思い当たった。バルブを閉め忘れたまま入水してしまったのである。

中空構造と言うことは、内部には大量の空気が入っている。これを密閉してしまうと気温や気圧の変化で内部空気が膨張した場合、板を壊してしまう恐れがある。そのため、エア抜きバルブがテール部分に設けられている。このバルブがFIREWIREのようなオートバルブなら楽なのだが(FIREWIREはGORE-TEXフィルムを用いて空気のみを透過させている)、S-COREは自らの手で開け閉めしてやらなければならない。
真夏の車内は高温になるため、積みっぱなし派の私としては、路駐は避けるようにしているものの、万が一のためいつもバルブはゆるめて積んでいた。それを閉め増しする事なく、そのまま入水してしまったという訳だ。まぁ通常は飛行機に載せる際にバルブを開けるくらいで、日常使用でバルブの開け閉めは必要無いと思うが、念のためにと用心した事が仇となってしまった。
慌てて海から上がりバルブを外してみると、大量の海水が噴き出してきた。どうやらテイクオフで板が斜めになる度、溜まった海水がすべてノーズ付近に集まり先端の浮力を殺してしまっていたようだ。
内部構造的には水に濡れてもOKな素材のため、水没しても問題はないが、一応帰宅後、内部を真水ですすぎ、現在室内でカラ干し中。面倒なのでこれからは、日常使用ではバルブは閉めっぱなしで行こうと決めた。今後、オートバルブ化されれば良いなと思うが、FIREWIREにありがちなバルブ故障を考えると、一長一短かなとも思える。

今回、特にS-COREにこだわっていた訳ではなく、たまたま乗りたいモデルがS-COREで作られていた、という程度。その存在が「憧れの君」であったなら、とっくに試していただろう。
まだ使い始めて2ヶ月程度だが、モデルに係わらずS-COREというブランクスの印象は概ね良好。しかし、次に買う板も必ずS-COREにしようとまでは思わない。強度、浮力、どんな点でも構わないのだが、通常のPUやEPSブランクスでは絶対になし得ない、圧倒的なアドバンテージが1つでもあれば見方は変わるだろう。もしくは、実売価格が今の半分程度になってくれれば、喜んで買うと思うのだが・・・結局、ネックはその部分なのである。


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2012年07月26日

ボードショーツ解禁日

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2012年7月26日撮影

とうとう、ボードショーツの季節がやってきた。
先週まで、シーガルやらスプリングでやり過ごしていたが、今日は気温37度を超える猛暑日という事もあり、今年になって初めて、ボードショーツを履いて海に入った。待ちわびた、解禁日がとうとうやってきたのだ。
解禁という表現が正しいかどうか分からないが、囚われの身であった者が解放されたような感じ?だろうか。体を締めつけるウエットスーツの不自由さを知っているからこそ分かる、自由と快楽の喜びがボードショーツにはある。この気持ち良さにこう言わずにはいられない「太陽さん、ありがとう」と。

相棒に選んだのは、2012年モデル RipCurlのMIRAGE FLEX FREELINE。カラーはブラック。
これまでずっと22"や21"を履いてきたが、今年は流行のショート丈をチョイス。膝上の19"である。今後主流になっていくだろうスタイルだと思う。
デザイン以外にRipCurlを選んだ理由は、生地の伸びにある。同じストレッチ素材を使用したHurleyのPHANTOM60に比べ、MIRAGEは倍くらい伸びるのだ。実際に伸ばし比べてみると、誰しも使ってみたいという衝動に駆られるだろう。さらにこの生地は撥水で、しかもPHANTOMより軽いときた。レトロな雰囲気の漂うデザインとは裏腹に、実に高機能なボードショーツなのである。この値段で売っていいのだろうか?と、首をかしげたくなる。
使用感としては、膝上最高!!である。膝がひっかからないという事が、これほどストレスフリーだとは思わなかった。さらによく伸びる生地のおかげで、お尻部分が突っ張りがちな波待ちの姿勢でも、またそこから腹ばいになる動作でも、ボードショーツの存在感を全く意識する事がなく、実に快適であった。しばらくは膝上スタイル&MIRAGE生地から離れられそうもない。

たかがボードショーツ。
「安けりや何でもいんだよ。どうせWAXですぐ汚れるし、女子の目を気にする事もないし、履ければ何でもいいんじゃない?」
うん、確かにその通りだ。ネットで数シーズン落ちのノンストレッチのボードショーツを購入するのも、悪いとは思わない。だが、ボードショーツも確実に進化している事を、少しでも知って貰えたらと思う。実際に履いてみると、思ってもみないほど快適だったりする。それはウエットスーツと同じで、安い物から高い物まで、値段にはそれなりの理由があるって事なのだ。
MIRAGE FLEX FREELINEいいっすよ〜

■RIDE SHOP ハイド情報■
こんな猛暑続きの毎日ですが、JSLVの今期秋冬物が一部入荷しています。
Tシャツもあるので、できるだけ早めにUPできればと・・・


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2011年07月20日

軽量弱者の板選び

RIMG0108.jpg


しばらく筆が止まってしまっていたが、仕事にサーフィンに(サーフィンも仕事だが)、相変わらず忙しい毎日を送っている。
既に日本各地で梅雨明け宣言がなされ、今年は例年より2週間ばかり早く、本格的な夏に突入した。灼けるような太陽、青い空、白い雲。今年はいつもより少し長くなりそうな夏、貴方はどんな思い出を作るだろうか?

そしていよいよ、サーフィンシーズン到来!! と言いたいところだが、サーファーの皆さんはご存じの通り、実はそうでもない。サーフィンをやらない人にとってみれば、サーフィンは真夏が本番と想像しがちだが、実際のところ、7、8月は台風でも来ない限り、あまり良い事はない。

・波がタルい(サーフボードを押す波のパワーが小さい)
・ポイントが激混みする(真夏限定サーファーさんが増える)
・日に焼ける(ホントにこれ以上の日焼けは勘弁して欲しい)
・チンクイやクラゲに刺される

考えてみれば、海水浴シーズンなのだ。海水浴に適しているという事は、波が穏やかであるという証拠。お盆を過ぎ、クラゲが出るから海に入らない方が良いと、巷で言われ始める頃になれば、台風シーズンも間近。状況は徐々に好転し始める。それまでは、サーフボードを浮力のあるものに変えてみたり、ポイントを変えてみたり、入水する時刻を早朝や夕方にしたりと、いろいろ工夫してやり過ごす。それがこの時期の過ごし方である。
だが悪い事ばかりでもない。海に入って気持ちいいと心から思えるのは、何と言ってもこの時期が一番。例え波が無くとも「涼みに来たと思えばいいか」と納得できてしまう。それほど、軽装でサーフィンができるのは、本当に開放的で心地よい。セミドライやフルスーツを着る時期から海に入っていればこそ、より強くそう感じられるというものだ。

さて、そんな夏用の超浮力のサーフボードが欲しくなるこの時期だが、女性や軽量サーファーの方で、これまでに楽ちんパドルの誘惑に負けオーバーサイズの板を購入したは良いが、浮力を持て余し板を沈められず、アウトに出られなかったという経験はないだろうか?

サーフボードには長さや厚みの他にも、浮力を左右する重要な要素として、レール形状が係わっている。レールというのは板のアウトラインの部分である。スノーボードで言うエッジで、板の両サイドを手で持った時のその厚みが重要となる。厚みがあれば当然浮力が増し、薄ければ減る。
【 ロウ<ミディアム<ミディアムボキシー<ボキシー 】 ロウが一番薄く、ボキシーが一番厚い。ボキシーはフルレールと呼ばれる事もある。
レール形状は単に浮力を左右するだけでなく、サーファーのライディングスタイルにも係わってくる。
重量系のパワフルなライダーや、脚力のあるライダーは、少し厚めのレールを好む傾向がある。体重と脚力があるため、板の浮力に負けず踏み込む事ができるのだ。浮力のあるレールを沈めれば、その反動として勢い良く浮かび上がる。それが素早い切り返しとパワフルなサーフィンにつながる。もちろん、浮力の恩恵としてテイクオフの早さやパドルの楽さも魅力的だ。
現在のショートボードでのレールの主流は、少し厚めのミディアムボキシーとなっている。

パドル力が多少弱くとも、板を沈められる体重と腕力があれば、板の浮力を増せばパドル力はカバーできる。だがパドル力が弱く、しかも軽量となると、相反する大きな矛盾を抱えてしまう事となる。それが、一般的にサーフィンが女性に厳しいスポーツと言われる由縁でもある。かく言う私も軽量で、年齢からくるパドル力衰退に直面している一人である。
パドル力を補うには板の浮力が必要だが、浮力を増せば板を沈められなくなり、ドルフィンスルーができなくなってしまう。長い間隔のセットならば玉砕しても次のセットまでに何とかなるが、アウトに出るまで絶え間なく波が迫ってくるような場面ではアウトに出られないだろう。出られたとしても、板の浮力に負け弾き飛ばされたり、動きが悪かったり。
ショートボード指向の女性の場合、初心者の頃は6'8" 位のファンボードを勧められる事が多いが、6'8" 程度の中途半端な長さではセットの合間にアウトに出られるほどパドルは速くないばかりか、絶対に沈められない絶望的な浮力に、アウトに出られず終了という結末になる事も多い。いつも膝〜腰の波ばかりならその板でOKだろうが、とてもじゃないがオールマイティーには使えないだろう。それならいっそ、特に女性の場合、ロングボードにした方が波に乗る楽しさを手軽に味わえると思うのだが・・とは言っても、ショートに乗りたい!!と思い立ったら、そう簡単にロングには行けないのもよく理解できる。
長さ、厚み、レールの他にも、ノーズ形状も板を沈めるにはポイントになる。テイクオフ激早!という謳い文句に、ラウンドノーズ系のブ厚い板に惹かれた事はないだろうか? 確かにノーズ幅が広ければ、前寄りに加重してもノーズが沈みにくいため、タルい波ではテイクオフの速さやフラットセクションでの加速がアドバンテージとなる。だがあくまでもそのアドバンテージは、ノーズの沈みにくさからもたらされているもので、軽量非力なサーファーにとっては、逆に波をくぐる際のデメリットとなってしまうのだ。


画像は現在私がメインで使っている板である。
Chris GarrettのPunt Flyer 5'9" だ。昨年の9月頃から使い始めた。小波コンディションの大会用に開発されたパフォーマンスボード。小波用と言ってもオーストラリアの板らしく、しっかりロッカーはついているため日本ならある程度、オールラウンドに使う事ができる(私は頭半位まで使っている)。
特徴は小波でのアドバンスとして浮力を多めに確保するため、センターに厚みを持たせている点。そしてレールは何とLOW!!(薄い) そのためデッキ面は軽い山なりのロールデッキとなっている。この組み合わせによって、楽ちんパドルでありながらも動きが軽快で、私のような軽量サーファーであっても、少しの体重移動でしっかりとレールを入れる事が可能になっている。またレールが薄いため、簡単に板を沈める事ができ、波数が多いハードな状況でも、グングンくぐっていける。パドル力の衰えた軽量者にはもってこいだろう。
しかし、良い事ばかりではない。レールが薄いという事は、板の左右両側の浮力が少ないという事。板のセンターに浮力が集中するため、 安定感に欠けるのである。きっと初心者の人であれば、ふらついて波待ちできないだろう。中級者以上であれば慣れの問題で、何度か使っていればそれが普通になる。

もう1本、3つ前の記事にも載せた今年4月に買った板も、最近よく使っている。肩までのコンディションなら、ほぼこちら。こちらの板も2 3/8の厚みがあり、ボキシーレールという事もあり、浮力は十分。通常の板なら私では浮力あり過ぎて動きが悪く、全く面白くないだろう。もちろん軽く沈められそうもない。しかしこの板、長さが5'4"というミニボード。厚みがあってボキシーレールでも、短ければ取扱は楽になる。浮力があるくせに動きは機敏で、縦に攻めて当て込める面白いボードだ。ハード気味になるとさすがに沈めるのに苦労するが、通常ならばかなりオールマイティーに使う事も可能だ。

どちらの板も初心者が乗りこなせる板ではないが、軽量でパドル力不足に悩んでいる人の板選びのヒントになればと思う。最近は浮力があってレールも入れやすい、ダウンレールのモデルも流行始めているようだ。(私も1本所有)
パドル力をつけたければ、1日でも多く海に通って力をつけるより他ないが、年齢からくる衰退や性別による力の差が存在するのも事実。そのあたりは上手く板に補ってもらい、少しでも楽しいサーフライフを過ごす事ができれば、それに越したことはない。ただ、最近流行のミニボードなどはしっかりと基本が出来てから手を出さないと、足下だけでヒラヒラと板を動かす軽いサーフィンしかできなくなってしまうので、技量に見合ったものを使うというのも大切な事だろう。
きっと誰にでも、ピッタリくる板が必ずある。その出会いのためには、向上心と探求心、そして多少のお金は惜しむべからず、だろうか?

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2011年05月06日

カーブフィン 〜PC-CRV〜

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カーブフィンなるものを買ってみた。
以前FCSから製品化されていたカーブフィンの改良版で、最新のパフォーマンスコアを使用したPC-CRVである。トライフィン仕様の3枚1組のものと、ツインやクアッドに使用する2枚1組のものとがあり、これは後者。バックフィンにはクアッド用の、同じくパフォーマンスコアのG-XQを組み合わせている。

トライとクアッドほど形態が違えば、乗ればその違いを体感できるのだが、なかなか私レベルの人間ではフィンの種類を変えただけでは、その違いを語れるほどよく分からない。では何故このような変わったフィンを購入したかと言えば、おNEWのサーフボードを購入するにあたり、
「このフィンはこのボードにベストマッチ。板の性能をより引き出す事ができて、なにより楽しいですよ〜!」と勧められ、それに乗っかってみたという訳。ベストマッチと言われれば、もうそれを買うしか選択肢はない。板に乗ってもいない訳だし、よく分からないのだから(笑)

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しかしこのフィン、まだ2度しか使っていないが、何となくフェイスを滑る感覚がとても軽く感じられる。氷の上を滑っていくように、すぅーっと進んでいく感じだ。これは多分、フィンが内側にカーブしている事によって生じる、揚力によるものなのではないかと思う。
しかしこれ以上の感想は、得た感覚が新しいサーフボードによるものなのか、フィンによるものなのか分からないため、あまりあてにならないと思う。ただ言える事は、速さもルースさも通常のクアッド以上なので、小波やマッシーなコンディションで積極的に板を動かして遊ぶには、なかなか面白いアイテムになるだろうという事。大きな波には適していないと思う。
小波専用の板をお持ちで、それに何か物足りなさを感じている方は、一度試してみるのも良いかも。クアッドの場合、バックフィンと合わせて15,000円程の出費だが、それに見合う程実感できるかどうかは責任を持てない。まぁ使う人次第といった所だろう。

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2011年05月04日

ジャーフルの春

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私の通う海では、先々週あたりからようやくジャーフル(ジャージのフルスーツ)で入水できるようになってきた(私の場合は今は4/3mm)。
いくら桜が咲こうが、暖かい風が吹こうがスキンのセミドライを着ているうちは、海では春を実感できない。海の季節感は陸の季節よりも、1ヶ月遅れと言われている。それを当てはめると、海の中は今は春真っ盛りの4月。水温も徐々に上がり始め、それに合わせるように冬用のスキンのセミドライから、ジャーフルに衣替えをする。それは紛れもなく、海にも春がやってきたと言うことなのだ。

何故、ウエットスーツのスプリングスーツはスプリングと言うのだろうか? 
GWあたりになると、突如ロングスプリングやシーガルを着た人が登場する。どう考えても寒いに決まっており、そういった場合、大抵はあまりの水の冷たさに悲鳴を上げ、すぐ帰ってしまう。だがこれからサーフィンを始めようという人にとって、春だからスプリングでいいんじゃないの?と思うのは当然かも知れない。
これはきっと、ハワイなどの暖かい地域において、春に着るウエットスーツという事なのでは?と思う。日本の場合、スプリングというよりもサマースーツと呼んだ方がしっくりくる。実際、スプリングを着るのは7月〜9月頃の、夏真っ盛りの時期なのだから。

これから1ヶ月ほどすると、ぼちぼちシーガルの人もでてくる。そしてその次にスプリング。真夏になれば海パンにタッパ・・と陸上の世界と同じように、季節と共に肌の露出が増えていく。日常的に海に入る人であるなら、その衣替えの節目毎に季節の移り変わりを実感する事だろう。それは確かに、サーフィンがその人のライフスタイルとなっている証なのだ。

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上の画像は昨年秋に新調した私の3/2mmのジャーフル(クリックで拡大)。
昨年2010年度のSIMA(全米サーフ工業界)が選ぶ、最優秀ウエットスーツに輝いた、XCEL INFINITY DRYLOCKだ。このスーツは3/2のくせに米国での販売価格が$420もする。アメリカ人なら普通買わない値段だ。日本の物価に換算すると7万円位だろう。
画像でもお気づきだと思うが、通常メッシュスキンであるはずの胸のパネルが、何か別の素材になっている。これは蜂の巣のような構造により、中にエアクッションを設け、衝撃吸収と保温性を実現したもの。他にも袖の先が特殊構造になっており、めくれ上がりや水の進入を防いでいる。チェストZIPは下位モデルと違い、防水ZIP。もちろん撥水性ジャージのウルトラストレッチ100%だ。内側は袖、肩以外は竹炭配合素材の起毛なので、かなり暖かい。最上級モデルに相応しい仕上がりだと思う。
残念ながら販売用には仕入れていない。私はXCELが好きであるし、その品質もよく理解しているのでそれだけのお金を出しても惜しいとは思わないが、なかなか吊しのウエットスーツでそれだけの値段を出してくれる人は少ない。多分42,000円位で販売できると思う(4/3mmは1,500円UP)欲しい方は、秋か早春のフルスーツを発注する時期にご連絡を。

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2011年03月03日

ボディチェック

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冬はあれこれ食べ過ぎて、つい太っちゃうんだよなぁ〜という方も多いはず。

2、3キロ太ったとしても、スノーウエアが着られなくなる事はまずないと思うが、これがウエットスーツとなると話しは別。下半身ならまだしも、肩や腕など上半身に肉がついてしまった場合には、かなり窮屈な思いをすることになる。5キロ単位の増加の場合、ウエットスーツはもとより、サーフボードの買い換えすら考えなくてはならない。サーフィンの場合、体重の増減にはかなりシビアなのだ。

この時期になるといつも、所有しているウエットスーツを全て試着する事が、私の早春の風物詩になっている。
5/3セミドライ、4/3フル、3/2フル、シーガル、ロンスプ、スプリング。太って窮屈になっていなか? ジャージの柔らかさは損なわれていないか? どこか破れていたり、穴が開いていないか? などをチェックするのだ。ちょうどこの時期、メーカーにオーダーする時期でもあるため、買い換えが必要なものは仕入商品に自分用のウエットを加え、オーダーする。ロンスプなどあまり使わないものは別とし、大体どのウエットも2、3年に1回程度の頻度だろうか。
いくら職業特権で安く入手できるとはいえ、使い捨てのような事はできない。ウエットスーツはハードに使い込まないと、本当の真価は分からないものだ。毎回の塩抜きや陰干しはもちろんだが、そのように丁寧に扱っていてもすぐに痛んでしまうような物は、やはり自信を持ってお客様に勧めることができない。

無駄な筋トレのせいか、はたまたここ1年で体重が1.5キロほど増えてしまったせいか、どのウエットも上半身に多少窮屈さを感じるようになってきた。次に買い換える時には、順次ワンサイズUPしようと考えている。本当は少しでも快適に過ごすため、一度に買い換えたいところなのだが、貧乏性であるためそのような勇気はない。夏痩せするかも知れないしな(笑)
今期の試着の結果、トップ画像の4/3が買い換えの候補に挙がった。現在、HURLEY今春モデルのPHANTOM X-ZIPを注文してしまおうかな・・と迷っている。この製品、米国での定価が何と$775もするのだ。通常、米国で消耗品のウエットにこの値段はあり得ない。その理由は製造もマテリアルも日本製で、最上級の最新超保温素材を使用しているからなそうな。オール2mmで通常の3mmフルに近い保温性があるのだという。また開口部には背中に斜めショートZIPを搭載した画期的な新機構、X-ZIPが新採用されている。4/3の代わりにこのオール3mmはどかな?・・と。
あぁ、俺とした事が、なんて贅沢な事を考えているのだ!

サーファーの皆さんは是非、この時期にウエットスーツのチェックを。そして買い換えが必要な際は何卒、ライド★ショップ ハイドをヨロシク(笑)

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2011年02月24日

ナンパ作戦

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■海坊主になったウド鈴木を想像してしまった(笑) 昨日見つけた看板。

4ヶ月振りのサーフィンは、予想通り情けない結果に終わった。

昨日はまさに春を思わせる陽気であった。風の中に春の匂いを感じるようになると、海に行きたい衝動が抑えられなくなる。昨年は真冬でも2週間に1回は入水していたのだが、今冬は超多忙で10月から休みナシ状態であったため、4ヶ月ものブランクを作ってしまった。
これまで波情報をあえてシャットアウトしていた。波があると知ってしまえば、心が揺れる。雑念を捨て自らを追い込み、仕事に集中するため。しかし、その禁をついに破る時が来た。
波サイトには「肩〜あたま」の文字。もう限界だ。ポカポカ陽気に誘われるように、車を海に向け走らせた。

スノーボード好きでこの仕事を始めた訳だが、ハイシーズンは滑りに行くどころではない。休めないのだから。3月になれば時間もできるようになるが、正直、春めいてからのシーズンインではテンションが上がらない。一番雪の良い時期に滑る事ができない事に、スネているんだろうと思う。シーズンを通して積み重ねるものも、何もないのだから。
スノーボードにはシーズンスポーツならではの、シーズンを通して滑り続ける事で得られる、何かがある。ドカ雪など様々な体験、感動、トリップ、移りゆく季節、体力、技術 etc。それら何もなく、3月からポンと1ヶ月間、数回滑る。それで本当に楽しいのか? それならこの時期から海に入り、夏に備えた方が良いだろうと。
私の定義では、年に数回滑る、それはスノーボーダーではない。単なるスノーボード好きだ。その定義で言うと、今の私はスノーボード好きのサーファーなんだろう。だがスノーボーダー魂は忘れてはいないし、スノーボーダー達をバックアップするのが、今の役割だと思っている。それにしても、もう少し滑る環境を整えなくては。
・・話しがそれた

朝の高速道路のサービスエリア、ナンパ未遂に終わる。
通勤割引時間帯ギリギリで高速に乗り、朝食のため最初のSAに入った。腹ごしらえを終え車に戻ると、バーキングスペースを一つ空けた横に、停めた時には無かった黒い軽の1BOXが停まっていた。何となくサーファー車っぽい雰囲気が漂っている。通りすがら車内を見るとやはり、ラゲッジにはニットケースに入れられたサーフボードが見えた。
「何処のポイントで入るんだろ?」
ポイント選びで迷っていたため、参考に聞いてみようかな?と思い立つ。意気投合すれば一緒に入っても良な、と。
そこでしばらく待機していると、30代半ばとおぼしき色黒な男性が戻ってきた。「おぉ、良い感じの人でないか」と車を降りようとしたところ、軽の1BOXとの間に1台分開いていたスペースに、ミニバンがすぅーっと入ってきて停まった。停まるやいなや、その車からはワラワラと人が降り立ち、こちらがドアを開けられなくなってしまった。
そうこうしているうち、その黒い軽は発進してしまい声をかけるタイミングを逃してしまった。

実に残念・・平日に海に行けて、しかも住んでいる場所も近い人(ナンバーからするとご近所)と友達になれるチャンスを逃してしまったのだ。なかなか、そういうチャンスはない。
近頃、海でも感じの良い人には積極的に話しかけ、ナンパにトライしているのだが、休みが合わなかったり、遠方の人だったりで、なかなか長続きしない。もちろん、男専門だ。男専門というと何だか気持ち悪いが、単に海友達が欲しいだけなので、それで良いのだ。どなたかお近くで、海友達を求めている人いないだろうか?

ポイントに着いてみると、ブーツを忘れた事に気づき、焦った。
近頃の水温を把握していないため、グローブとヘッドキャップ(大袈裟)まで持ってきたのだが、この時期最も必要なブーツを忘れてしまうとは。急いで高速割引に間に合わせても、必要な物を忘れては全く意味がない。
スノーボードで言えば、ゴーグルを忘れた感じだろうか。ないと困るが我慢すれば無くても滑れる、みたいな。
昔、ゲレンデに着いてからブーツを忘れた事に気がつき、滑らず帰った事がある。スノーボードでのブーツの役割と、冬サーフィンでのブーツとでは全く意味合いが違う。ウエットスーツを忘れたのなら入らずに帰るが、ブーツ程度なら短時間なら我慢できる。

結局、この日はとても日差しが暖かく、そして水温も例年の同時期に比べれば高かったように思う。ブーツもグローブもナシで、なんとか1時間半入る事ができた。しかし最後は冷えからだろう、両足がつって終了だ。
少し遠ざかっていた事からくる、不安は解消された。しかし4ヶ月のブランクは深刻である。筋力を落とさぬよう、少しはトレーニングをしていたつもりではあったが、実際海に入ってみると、すぐにヘトヘト。パドルが遅い! これから時間をかけ、元のレベルまで戻していかなければならないが、元に戻すという事が精一杯で、なかなかそれ以上にならない、そういう年齢になっている事を、つくづく実感する近頃である。

ウーン、今日は軽い筋肉痛だ・・


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2010年03月27日

板道楽

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また買ってしまった・・
3ヶ月前にサーフボードを購入したばかりにもかかわらず、また証拠にもなくニューボードを入手してしまった。
JCのニューモデル、V2.1。(最新小波モデルはBlack Box)
スネサイズから楽しめる、ローロッカーでルースさが特徴の小波モデルだ。パドル力の低下を感じる昨今、スモールコンディションでの波取りに負けないよう、私の体型ではオーバーフロー気味の5'10を選択。フラットデッキのためJCの同サイズよりは浮力はあるが、アルメリックの小波モデルのボッテリとした体型に比べ、ノーズとテールは薄くシャープにシェイプされているので、もて余すような浮力ではない。これまで所有したショートボードの中でも、波が取りやすく、その割に動きがいいというのが乗った印象。この夏、何かと活躍しそうな気がする。

ジョエル・パーキンソンもLittle Redと名付け、かなり気に入っているようだ



いつもサーフボードは車に積みっぱなしにしている。
毎回室内に移動させた方が良い事は、百も承知している。ポリの板はそれほどデリケートではないが、EPSの板は熱が加わると内部でガスが発生し、逃げ場を失ったガスが板を破損させる原因となる。よほどの高温でなければそのような事態にはならないが、炎天下での長時間の駐車では、要注意である。熱を遮断できるようなボードスリーブに入れておく事は絶対だ。
積みっぱなしの理由は、移動の際に階段や廊下の曲がり角でぶつけてしまうからである。ぶつけるリスクと積みっぱなしのリスクを比べた場合、積みっぱなしを選択した方が良いという結論に達した。波のサイズ、掘れ具合、風の強さ・・・実際に海に着いてみないと、その日使いたい板は分からない。週2回海に行く度に、数本の板を部屋から車に運ぶなんて、ボードケースに入れているとはいえ、かなり気を遣う。できれば避けたい作業だ。
現在、常に車に載せている板は5本。板自体は大した重量ではない。車に余裕がある限り、やはり積みっぱなしはやめられないだろう。

スノーボードの場合、バウダー用とメインの板の2枚。もしくはそれに加えジブ用の板。この3枚があれば殆どのシチュエーションをカバーできる。メインの1枚だけでシーズンを過ごす人も多いだろう。私の場合も、パウダー用とメインの2枚というパターン。パウダー狙いでなければ、メインの1本だけ持って山に向かう。
何故スノーボードは1本で満足で、サーフィンには何本も欲しがるのだろうか?
答えは、スノーボードは苦労しなくても、板が勝手に坂を下って行くから、だろうか?

サーフィンの場合、板が長くて厚みがあるほど、波に乗りやすくなる。逆に短くて薄いほど、波に乗るのは難しくなる。波乗りである。波に乗れなくては何も始まらない。
では長くて厚みがあれば何でも良いのかと言えば、運動性はその全く逆で、長くて厚みがある板は動きが鈍く、短くて薄いほど良く動く。好みのサーフスタイルによって、そのバランスは千差万別。また刻々と変化する波の大きさやパワーによって、このペストバランスは変化する。自らのパドルパワーや体重の増減によっても変化するだろう。

ショートボードであれば、波を選ばずテイクオフが速く、動きが良く、頭半程度の波まで対応する。そんな板を誰もが求めている。サーフィンにどっぷりとハマった者は、自分だけのマジックボードを追い求め、次々と板を買い求め続けることとなる。
私もそんなスパイラルに陥ってしまった一人。そんなもの永遠に見つかるハズもない。頭の片隅では、そう誰もが分かっていながらも追い求めてしまう、マジックボードという言葉のマジック。マジックが通用しないなら、様々なタイプの板を揃え、数で勝負するしかあるまい。

本当にマジックが起きて欲しいのは板ではなく、実は私自身の肉体の方なのだが(笑)

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2010年01月06日

中吉の波

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大晦日の夜から雪は降り続いていた。
まだ暗い元日の早朝、初日の出サーフィンに出かける準備のためにセットした目覚ましを止めた。下半身ベッドに入ったまま手を伸ばし、カーテンを少し開け、外の様子をうかがう。
大雪である・・・
何もかもが真っ白で、3、4cm程は積もっていただろうか。止む気配は全く無く、しんしんと降り続いている。
スノーボードならウハウハだが、この状況で、サーフィンに行くぞ!と心躍らせる人は、どれほどいるだろうか? この天気では初日の出が見られるかどうかも、全く分からない。しかもその日の波予想では、波はあまり望めないという予報が出ていたのだ。
道路事情が悪ければ、高速の通行止め等、海に行く事さえままならないかも知れないし、午後からの仕事にも支障をきたすかも知れない。

「正月返上で仕事する決意をしたんだ、今日はおとなしく仕事しよう」
そして私はもう一度ベッドに潜り込み、初日の出を見る事なく朝を迎えた。昨年、一昨年と雪山で新年を迎え、3年前はサーフィンをしていた。それが今年は、元日の朝からみっちりと仕事だ。
ま、そういう年があってもいいか・・それも自営業の醍醐味よ。
その甲斐あってか、正月三が日はそこそこの売り上げを記録。やはり、不景気だと嘆くばかりではいけないのだ。

そして1月5日の今日、今年初のサーフィンにでかけた。
久々にサイズが望めそうであったし、仕事もこの日は少し余裕があった。
サイズは肩〜頭と、この時期にしてはなかなかのサイズであったが、とにかく風が強かった。海岸ではまともに立っていられないほど。風速15m前後あっただろう。
しかし、何より寒かった!!風のせいもあり、濡れた頭がガンガンする。しかも筋力の落ちているこの時期にして、若干ハードコンディション。
調子いいの1本決めたら帰ろう・・入水早々にそう決めた。

先日ゲットしたサーフボードで入ったのだが、あまりの強烈なオフショアに板がなかなか降りていかない。このあたりは軽量EPSの弱点だ。ノーズ幅がある事も、風にあおられやすい要因なのかも知れない。このコンディションで、板の善し悪しを判断するには尚早のようだ。。
それでも頭サイズのレギュラーをロングライドし、そのままインサイドまで乗って終了!! 撤収!!
正味30分あまりの初サーフィンであった。
しかしこの時期、強風の中でのサーフィン後の着替えは、雪山の屋外での着替えより、数倍は寒い。ブ厚いセミドライがなかなか脱げなかったりすると、ブチキレそうになる。経験者しか分からない、この世の地獄である。

今年初の1本は、久々にいいサイズで満足!
初詣に出かけ、おみくじで中吉を引いたくらいの感じ? かな

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2009年12月24日

ジブンサンタ

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今日はクリスマスイブ。
貴方にはサンタはやってくるだろうか?
全ての人にサンタがやってくる訳ではない。では、来ない人はどうしたら良いのか? 完全に無視を決め込むか、自作自演で自らサンタになるか、そのどちらかしかあるまい。

来年よりハイドでは、ビル・ジョンソンのシェイブによるサーフボードを取り扱う予定である。スノー用品の販売が落ち着いたら、自分で使う板をオーダーしようと思っていた。
そんな矢先、面白そうな板を偶然見つけてしまった。
中古のくせにかなり高価であったため、かなり躊躇をした。仕入れ価格ではあるが、ビルのオーダーボードよりも高いのだ。だがその板は「こういう板が欲しいなぁ〜」という、今、私が必要としている要素を全部備えていた。だから思い切って飛びついてしまった。
「今年一年、頑張ったご褒美だ〜!!」と。

これからの時期、スモールコンディションに有効な、浮力のあるミニボードが欲しかった。
その板はJSの試作、デモボードでEPS製。165cm/50.2cm/5.7cmのディメンションで、アルのビスケットやPODに似たファンボードライクなアウトライン。EPSで超軽量である上に、フラットデッキ仕様であるため、同サイズの他ボードより1.5倍は浮力はあるだろう。うねりからでも乗れそうな気がする。テール部分は絞り込まれ、薄くシャープに仕上がっているので、動きも悪く無さそうだ。そのあたりはアルの板とは異なる、JSらしい部分である。

これがジブンサンタに貰った、唯一のクリスマスプレゼント。さすがジブンサンタである、ピンポイントで私の欲しいものをくれる。だが、自分が貰う物を考えるより、人にあげる物を考える方が、きっと何倍も楽しいに決まっている。

暖かい食事にクリスマスケーキ、笑いが絶えない楽しいパーティー。そしてクリスマスプレゼント・・今日の一日が皆さんにとって、楽しい一日となりますように。

そして、私と同じように独りで今夜を過ごす、愛すべき方々。大丈夫、貴方はひとりじゃない。きっと来年は、ダレカノサンタになれますように。

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2009年08月01日

ケイタイとタイドグラフ

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サーフィンをする者にとって、潮の干満時刻を知ることができるタイドグラフは、必要不可欠なものだ。海に行こうと思い立った時、まずタイドグラフを見て、海に入る時間を決める。海底の地形にもよるが、満潮で潮の動かない時間帯をなるぺく避ける、これが基本である。
海に入る頻度が高いほど、タイドグラフを見る機会も自然と多くなる。そうなると、いつも潮の干満の分かるアイテムを持っていれば、とても便利だと誰しも思うもの。そんな声に応えて生まれたのが、腕時計とタイドグラフを合体させた、サーフウォッチだ。
必需品として身につける物にタイドグラフがついていれば、思いついた時にすぐチェックができる。現在ではNIXONやG-SHOCK、QUICKSILVER、SHARKなどのメーカーからタイドグラフ付きの時計が発売されている。

もう随分前の事になるが、自分用にタイドウオッチを買おうと真剣に検討した事がある。NIXONやQUICKSILVERのものは、あらかじめ世界の100箇所以上のポイントのデータがインプットされており、海外トリップに行ったとしても、不自由しないという機能がウリ。G-SHOCKなどでも、ホームポイントのデータを一度入力してしまえば、その後はリアルタイムで干満を表示し続けてくれる。
しかし、購入意欲をクールダウンさせ冷静に考えてみると、自分は普段腕時計をしないという根本的な問題に気がついた。そんな奴がタイドウオッチを手に入れたところで、出かける度に必ず装着するとはとても思えなかった。そう、腕時計などなくても、携帯電話で時間は分かるのだから。

携帯電話が腕時計に取って代わるとすれば、では携帯電話にタイドグラフをつければいいではないか?と考えるのは当然の事。そこでいろいろ調べてみると、タイドグラフの携帯アプリが存在する事が分かった。アプリであれば利用する度に通信料はかからない。しかも、このアプリは無料でダウンロードできるのだから嬉しい。
現在このアプリは、私のサーフライフには欠かせないものとなっている。今日のタイドも明日のタイドも1年後のタイドも、たとえ日本のどのポイントでも、ボタン一つですぐに分かってしまうのだから。

●携帯潮汐(数値とグラフ切り替え可能)
http://homepage1.nifty.com/ave/java/avektide.html
●携帯潮汐ワイド(1週間分のグラフ表示可能)
http://homepage1.nifty.com/ave/java/avetidew.html

このタイドグラフアプリは、釣り人やサーファーの間では、かなり人気のアプリらしく、これを読んでいる方の中にもすでに使用している人もいるかも知れない。
表示画面は細かい数値によるものと、視覚的なグラフによるものとの、切り替えができるようになっている。タイドグラフを待受け画面にも設定できるが、これにするとリアルタイムなタイドを表示するために、常に計算している状態になっているらしく、電池の減りが恐ろしく早い。知りたい時だけ、アプリを立ち上げる事をオススメする。

KEITAI2.jpg
グラフモード画面

さて余談だが、私は未だにdocomoのムーバを使用している。よほどの年配の方でもない限り、今どきムーバを使っているのも珍しいかも知れない。
私は自分の事を、新し物好きだと思っている。だが前回のブログでも書いたように、一度本気で気に入ったものは、飽きるまでトコトン使い倒さないと気が済まない性格なのである。
このブログで使用している画像は、現在愛用している携帯電話。これが未だにムーバを利用し続けている理由だ。SONYエリクソンのpremini-Uという4、5年ほど前の機種である。ムーバ専用機種のため、この機種を使う以上、FOMAにはできないのだ。
パンツのフロントポケットに入れても気にならない小ささと、折りたたみ式ではないという点が気に入っている(折りたたみ式は女々しい感じがする)。小さいくせに、間違いのないキーの押し易さも◎。メタルを使用したボディの高級感やクールなブルーのイルミネーションなど、デザインも秀逸だ。
電話とメールしかしない者にとって、ムーバでも何ら不都合はない。

現在使用しているのは2台目。1台目はアメリカ出張時にどこかで紛失してしまった(現地ではカメラとして使用)。既に生産されていない機種であり、紛失してしまった過去があるため、現在さらにもう1台予備として新品を保有している大バカ者である。

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予備の箱入り新品

あと2年でムーバは使えなくなるらしい。ならば現在使用している携帯は傷が目立つようになってきたので、今年いっぱいあたりまで使い、来年からは心機一転、予備の新品に番号を載せ替えようかと考えている。
愛用のVon Zipperのサングラスも、現在3個目である。全く同じモデル、同じカラーのものでである。もう生産していないモデルで、壊してしまった際にどうしても同じ物が欲しく、フランスのネットショップでやっと見つけ、わざわざ個人輸入してまで入手した経緯がある。
ここまでくると、ある種の病気なのかも知れない。しかし、そこまで固執する物に出会う事の方が、圧倒的に少ないのだけれどね。
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2009年07月23日

トライとクワッド

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新しいクワッドフィンのサーフボードを購入してからというもの、ずっとクワッド(フィンが4枚)ばかり乗っていた。車の中には、いつもトライ(フィンが3本)フィンのボードも積んでいたにもかかわらずだ。
それだけ新しいボードが気に入っていたという証でもある。性格上、気に入った物は飽きるまでトコトン使い倒さないと気が済まない。また、使い慣れてしまうとその安心感からつい、いつも同じボードを選択してしまう悪い癖もある。

それが先週、約1年半振りにトライフィンを抱え、浜辺へと降りていった。ワックスを塗り直したため、使わないのはもったいないという理由も多少あるが、正直なところトライフィンに乗ってみたいと、本当に久々に思ったのだ。ある程度クアッドにも乗り慣れてきたので、トライとの差を改めて感じる事ができるのではないか?と。

「あぁ、やっばトライはいいなぁ〜」
文章力のない表現で申し訳ないが、これが久々に乗った感想である。
サーフボード自体の素材がPUとEPSという違いがあり、単純に比べる訳にはいかないだろう。ブランドもシェイバーも違う訳だし。特に滑り出しが早い、遅いという事に関しては、素材の軽さや浮力も大いに関係するポイントであるため、比較にはならない。それでもあえて比べるとすれば、クワッドの方が、ボトム面の水の抵抗が少ない分、波に押されてから滑り出すまでがワンテンポ早いと感じられる。この点についてはクワッドの方が好みだ。
ではどのような点で今回、トライの良さを再確認したかと言うと、ボトムターンでの深いカービングや大きなマニューバを描くような伸びやかさはもちろん、ここぞという場面での「粘り」だろうか。不安定な体勢でも、ズルッといかずフィンがしっかりと水に食い込んでくれるような安定感があるのだ。どんなコンディションでも、トライを持っていけば間違いないと言われるのは、この安定感によるところなのかも知れない。やはり、誰もがスタンダードと認めるだけの事はある。
クワッドに乗る前まではそれが当たり前と思っていたのだから、いろいろ違うタイプの板に乗ってみる事も悪くはない思った。ただし、しっかりとトライで基本を身につけてから、という事が大前提ではある。

ではクワッドはもう飽きてしまったかと言えば、そうではない。クワッドにはクワッドの良い点がある。最たる点は、トロ波でのスピードの乗りだろう。このスピード感はトライでは味わえないものがある。またトップスピードに達するのも早いので、ブレイクの早い波への対応もしやすい。さらに言えば、ボードを動かしやすいので、上手くなったような錯覚も味わえるかも知れない。

クワッドはスノーボードで言うところろのロッカーボードに似た存在なのでは?と思う。スケートライクにも乗れるし、カービングもできるしパウダーも調子いい。軽い動きを生かし、乗り手次第で色々な遊び方ができるボードなのだ。これに対し、トライフィンはオーソドックスなキャンバーボードと考えてみると、その違いが理解しやすいだろう。

これからしばらくは再び、トライフィンを乗り込んでみようかな?と思っている。そのため以前より愛用のLost SD2を部屋に持ち込み、少々リフレッシュさせる事にした。ずっと気になっていた、爪に引っかかるようなクラックやボトムについた深いデントなどを樹脂で補修。かなり綺麗に直す事ができ、満足している。しばらくの間、乗ってやらず寂しい思いをさせた罪滅ぼしのように、せっせとクリーニングしてやり、ケースにしまって次回のトリップに備えているところである。

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2009年07月05日

紙一重の事故

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3週間ほど前の出来事だ。
その日は土曜日という事もあり、いつも通っているサーフエリア、伊良湖の中でも最も人気のある●●ポイントは、嫌になるほど混雑していた。事前に他のポイントもチェックして回ったのだが、乗れそうな波がブレイクしている所は他になく、仕方なく混んでいる事を承知で、●●ポイントに入る事にした。

予想はしていたものの、ちよっと先に陣取っているロングボーダー集団に波をさらわせる事が多く、思ったように波を取れない。これはショートが乗れる!と意気込んで動き出しても、一つの波に4人も5人もテイクオフを試みる始末。なかなか周りに気を遣うばかりで、楽しめない波乗りとなった。
そんな中でも、数本はそれなりに乗る事が出来たので、この調子であと数本乗れれば今日は十分だなと思っていた矢先、である。インサイドからアウトに戻る途中の事、同じようにアウトに出ようとしていたロングボーダーが斜め前にいた。そのロングボーダーがセットの波を越えられずひっくり返り、でかいロングボードが私に降ってきたのだ。逃げる間もなく、直撃を受ける事となった。

ロングボードのフィンが足のスネと胸の下に当たり、激痛が走った。上がってからウエットスーツを脱いでみると、スネはウエットが切れており、皮膚もスパッと切れていた。傷口から雑菌が入ったらしく、翌日には足が腫れてしまったが、それよりもひどかったのは胸の下の方であった。画像で白いマルがつけてある場所がそれなのだが、傷は現在もう癒えている。
この場所はウエットスーツのラバーパネル部分。私のウエットも3mm厚のラバーになっている。そのラバーは切れていなかったのだが、傷口は肉がえぐれたようになっており、周辺はアザになっていた。この傷口がかなり痛みがあり、パドルでボードと擦れる場所である事から、しばらくサーフィンが出来なかったほどだ。

当たった場所が、ぶ厚いラバーであったため惨事には至らなかったが、これがもし上半身裸であるとか、ラッシュガードなどであったならと考えるだけでゾッとする。きっとフィンがグサッ!と刺さり、周囲は血の海となっていたに違いない。知り合いの看護師はこの傷を見て、きっとその場所なら、脾臓に刺さってあの世行きだよ、と言った・・・

私は幸い寒がりであり、チンクイに喰われやすい体質なので、なるぺくウエットを着るようにしている。上半身裸なんて、地元の海では絶対にあり得ないし、ラッシュガードでさえそれだけで海に入った事は数回しかない。夏でもタッパは欠かせないし、それでも暑い日はラバーのタンクトップである。
保温という事以外で、今回はウエットスーツのありがたみを実感した。マジでウエットを着ていて良かったと思う。確かに、上半身裸やTシャツで海に入る開放感はたまらないと思う。実際、その時の海には超元気なブラジル人が、奇声を上げながらボードショーツ1枚で入っていた。もうそういう季節なのだ。
だが、混んでいるポイントに入る時は、自分の身体を守る事も考えておいた方がいいだろう。どうしようもない、もらい事故という事だって起こり得るのだから。これからサーフィンを始める人も、エキスパートの人もね。



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2009年06月02日

カラーWAX

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とうとう6月に入ってしまった。
そう、2009年も半分が過ぎようとしているのだ。まだ2009年も始まったばかりと思っていたのに、今年になって、まだ何も成し遂げていない自分に焦る。今年こそはやろうと思っていた事、こんな自分になりたいと願った事、仕事での目標、そんな新年に神様の前で心に浮かんだ様々な事は、また今年も思うだけで過ぎ去ってしまうのだろうか。

「明日死ぬと思って生きよ。永遠に生きると思って学べ」

とは、私が若い頃かなり影響を受けた、宗教家でインド独立の父と言われる、マハトマ・ガンジーの言葉。一年の折り返し地点を迎えた今、その言葉をふと思い出し、気を引き締められる思いがした。


近頃はコンスタントに週2回ほど海に入っている。ようやく、冬場に失った筋肉と勘が戻ってきたと実感できるようになってきた。3月から復帰し、実に3ヶ月もかかった事になる。寄る歳には勝てないものだ。
さすがに6月にもなると、東海地方の海ではもう、シーガルで入水している人も多い。あと1ヶ月もすれば、ボードショーツ姿の人も見かけるようになるだろう。
これだけ水温が上がってくると、これまでCOOLを使用していたワックスも、そろそろWARMに塗り替える時期にさしかかる。現在私のサーフボードに塗られているワックスは、昨年の秋頃に塗ったまま。乗る直前にトップコートを塗り重ねていくうちに、薄汚れてゴテゴテの、かなり醜い状態になっていた。丁度ワックスチェンジの時期でもある、ここで一度全て剥がし、新たに塗り直す事にした。

今回、新しい物好きなサーファーの間でかなり話題になっている、カラーワックスを試してみる事にした。既に使用している人もいるかも知れない。FROMカリフォルニアの、アメリカ生まれの粋な奴だ。
私が購入したお店では既に完売目前。この2色しか残っていなかったので、選択の余地なくこの2色を購入。カラーの入っているのはトップコートのみで、白地のペースの他、本来は6、7色くらいのカラーバリエーションがあるらしい。
ベースを塗らず、このカラーワックスを直接塗った方が色が綺麗に出るのではないかと思う。しかし、ベースなしでは直ぐに剥がれてしまいそうに思え、ベースは以前から使用している、固めのMAGMAで作る事にした。MAGMAを使用している人はかなり少ないと思うが、剥がれにくいので私は好きだ。

WAXY-2.jpg
ベースを塗りおえた状態(パッケージはMAGMA)

単色で塗るのも芸がないので、2色使いで塗ってみる事に。しかしあまり複雑な模様を描いても、塗り直す時に面倒だ。いろいろ考えた挙げ句、楽そうなヨコボーダーに決定。画像のような仕上がりとなった。実際はもう少し色が出ていて、蛍光色っぽい感じの色である。
今日塗り直したばかりなので、使用感はまだ分からない。だがきっと、何度も使っているうちに、汚れて黒くなってしまいそうな気がする。またこんな風に上塗りを塗り分けるという事も面倒になり、1、2ヶ月後には単色に変身してしまっている事は間違いない。
ただ、これまでずっと塗りっぱなしで、汚い状態であったものがこれだけ綺麗な色で一新されると、実に気持ちがいいものだ。
たとえ綺麗な状態が最初だけだとしても、いつも車に積みっ放しのサーフボードを部屋に持ち込み、板の状態をじっくり見る機会を得ただけでも価値があったと思う。これまで1度も外していなかったフィンを外し、フィンBOXや全体をクリーニングした(4つのフィンを外すと、EPSの板の軽さに改めて関心)。板の身体検査とメンテナンスを終え、これでまた新たな気持ちで海に入れそうだ。
手間を惜しまず塗り直して良かったと思う。

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2009年03月06日

初波乗り 

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スノーボードやスキーではそのシーズン、初めて滑る時の事を"初滑り"と言う。
その言葉には暑い夏を乗り越え、雪が降り積もるのを待ちわびていた者だからこその、嬉しさや感動が込められている。
その言葉に相当するものが、サーフィンにはない。

何故サーフィンにその言葉がないのか?
きっと海というものが、変わらず一年中そこにあるものだからだろう。その気になれば、雪が降る中でも波が立ちさえすれば、サーフィンはできるのだから。実際、サーフィンしかしないサーファーであれば、一年中海に入っている事は珍しくない。
巨大な人工ゲレンデ「ザウス」は無くなってしまったが、室内ゲレンデが各地に作られるようになり、一年中スノーボードをする事は不可能ではなくなった。そんな現代において、一年中スノーボードをしている人であっても、それでもやはり、初滑りという言葉はしっかりと生きている。それは一つの区切りの日として
「今年も頑張って行こう」という、気持ちを新たにする日であるからだろう。普通の人で言うところの、新年を迎える時の気持ちだ。

一年中サーフィンをしている人でも、また、暖かい時期しか海に入らない人も「今年も頑張ってサーフィンするぞ!!」という、気持ちを新たにする日があってもいい。どんなサーファーであれ、スノーボーダーが冬を待ちわびるように、夏を待ちわびている。夏を目指し心も体も鍛えていくこれからの時期が、そんな日を迎えるのに相応しいと思うのだ。

初滑りに無理矢理言葉をあてはめるとしたら、"初波乗り" だろうか?
その初波乗りに、昨日行ってきた。3ヶ月ぶりの波乗りである。
5/3mmセミドライのウエットスーツに5/4mmのブーツ、グローブというフル装備のおかげか、寒さを感じる事もなく比較的快適であった。例年のこの時期よりも、若干水温は高いのかも知れない。周囲には素手の人もちらほら見かけた。
毎年恒例であるが、長期のブランクからくる、パドル筋の衰退による絶望感は今年も健在。入水1時間ほどですでにヘバってしまったが、腰〜腹程度のまずまずのコンディションであった事もあり、2時間半ほど頑張らせてもらった。

昨年よりもブランクが短かったせいだろうか、今年の方が多少は楽だったように思う。これからハイシーズンに向け、ビッグウェーブを前に悔しい思いをしないためにも、実際に海に入り、せっせと体を作っていかなければならないと、思いを新たにした日であった。

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ポイント周辺地域では菜の花が満開!! もう春である

posted by hide at 16:26| Comment(2) | TrackBack(0) | サーフライフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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